モネとルノワール

GW最終日の昨日は、京都市美術館にモネ展とルノワール展を観に行きました。

両者ともフランス印象派の巨匠で、日本にファンの多い画家だと思います。

私は絵には詳しくありませんが、数多のミーハーな日本人の例に洩れず?(  ( ´ ▽ ` )ノ  )2人とも色彩やタッチが好きなので、今回の展覧会を楽しみにしていました。

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まずはモネから。

「睡蓮」の連作に代表される、自身が丹精した庭園を描いた風景画が有名です。晩年は白内障を患ったこともあってか、抽象度が高くなっていきます。

…晩年の作品、どれくらい視えていたのか判りませんが、絵から迸る庭の精気の凄いこと。

かつて存在したその場所で知覚し得たであろう空気を、時空を超えて伝えてしまう力を持っているようです。

一方で、夢で見る景色に近いような現実離れした雰囲気もあり。

とにかく眺めていて心地良かったです。


また、多少なりとも楽器や生物学に関わる自分がモネの絵から思い起こしたのは、一部の演奏家が楽譜を奏でる時に発揮するテンポ感と、受精卵が等分ずつに分裂していくシーン。

通じるのは揺るぎない進行感であり、生命の理のあらわれだと思います。



次にルノワール

展示ラインナップによる脚色も多少あるのかもしれませんが、女性の美を描き出すのをライフワークとした人のようです。

絵の中の女性たちは穏やかな表情を浮かべ、優しく柔和な瞳をしていました。


…まあとっても美しくて良いんだけど、個人的には女性性を描くならちょっと毒も入ってる方が、ウソのない感じがするかな〜

↑女神カーリー。

これは毒々しすぎやが 笑

出典: http://www.k5.dion.ne.jp/~dakini/tenjiku/zukan/images/img_kami/kali_02.jpg


なお、同行の男性陣は概ね「思っていた以上に良かった」という意見で笑えた。まあ裸婦像も多かったしね(^ν^)


そんな感じで満足して美術館を出た後は、新緑の陽気の中で昼からビール飲んで鴨川でだべり、なんとまあ天国のような休日でした。

というか緑と光と風と、調和しすぎているゆえに現世離れしていた。そういう意味では、初夏は死に近くあの世感が強いかもね、という話を友人としました。


それから晩は、こちらに帰省していらした大学の先輩と同期(2人とも博士課程)から比較的真面目に研究の話を聞きました。これで多少現実に戻らざるを得ず地に足着いた感。

でもビアパブで飲みすぎたし、結局ふわふわしてたな…

何にせよ、まあ楽しかった。

切り替えてお仕事がんばろーん\(^o^)/ ゲフンゲフン